色々お絵描き帳

create-cg 色々屋清兵衛のお絵描き色々、紙の上の手描きからパソコンで加工、CGの作画、その工程とラフスケッチなど、高齢者のつぶやきです。

毒を吐き出す (2)

今から思い返せば、
20代の心模様は複雑だった。


仕事に追われる中で
油絵の具は埃の中で固まってしまった。


新しい勤め先で
営業成績は良かったけれど、
何か満たされない気持ちを抱えて時は過ぎていく。


やはり
自分には接客は向かず(笑)
ストレスが溜まりまくって
また転職することになった。


度重なる転職に
両親は嘆いてしまい
ふるさとに帰るのも辛くなった。


そして
新しい仕事にも慣れて
精神的に少し余裕ができた頃
銅版画の教室のチラシが目に止まった。


銅版画?
油絵の具は固まっていた。
違う絵を学んでみるか・・・


エッチング、アクアチント、メゾチント
銅版を線や粉で傷付け腐食させた溝に絵の具を入れて
プレスで印刷する。


そうして刷り上った絵・・・


       『人模様 (1)』 銅版画


不気味な世界が出来上がった。
私の心模様が、そのまま絵になっていった(笑)


美しいだけの絵に飽きていた。
キレイゴトを言わなければ成績の出ない営業に
疲れた私の心の中に溜まった毒を
吐き出せそうな気がした・・・(^^;


モノクロームの世界が
私の鬱積した気持ちに
ピッタリだったのかもしれない。


お金を出して絵を学んだのは初めてだった。
私は銅版画の世界に没頭した。


陰と陽

こうして
過去から今の絵を並べてみると


どうやら
私の中の陰と陽の部分が見えてくる(^^;


風景や花を描くときには
比較的客観視した描き方だけど
人物などでは
モロに暗い絵があって
私の陰の部分が出てくるようだ。


        『天使にも悪魔にもなれるから』 CG


本人、あんまり意識していなかったけど(^^
こうして並べてみると陰と陽の表現で
心の均衡を保っているかもしれない。


若いときはともかく
高齢者になって人前で話すことや
責任ある立場になってみると
全体への配慮や人と人とのバランスを見ることも多い。


人前では優しく生きてきて
しわ寄せで こんなふうに雑に
闇のなか陰湿なイジメをするのかも・・・オイオイ
※歌詞:言の葉の庭 Rain
人前ではやさしく生きていた 
しわよせで こんなふうに雑に…パクリました(笑)


若い時も少しはそうだったのかもしれないが
自分の心のバランスを保つのに
陽の部分ばかり言っていると
キレイゴトばかりの自分を吐きそうになる。


陰の部分ばかりでは
自分の心の闇に足を引っ張られ
邪悪な自分から逃れたくなる?


きっと
そんな自分の心が相反するバランスで
作用するのではないかと、思うことがある。


これを2重人格と非難される場合もあるかもしれないが
自分で陰と陽があるんだよ~
これって普通だよ~


と自分に言い聞かせると
気が楽になる(笑


そんなに綺麗ごとの人間じゃないし
そんなに卑しい人間でもないかな
と笑ってみる。


高齢者になってみて
言えることかも知れない。

20歳のころ (2)

そのころ
会社の仲間と3人で絵画クラブのような活動をしていた。
仕事が終わると倉庫の一角で油絵を描く。


倉庫で描くのならば
油臭いと言われなくて良かったし、
時間外であれば空き部屋の自由な使い方も許された。


会社の女性社員にお願いして
モデルになってもらった。
この頃は年上の女性との付き合いが自然と多かった。

スケッチや小品は
モデルへのお礼にプレゼントしたが、
大き目のこの作品は残っている。


その一部を切り取って
傷んだ部分などをCGで補修してあるが、
20歳のときの精一杯の絵が懐かしい。



3人だけで趣味で描く日々、 
私も画家に学ぶとか絵画教室へ行くとか、
専門的に学ぶことも無かった。


それゆえか?
完成というか 
筆を置くときが分からず、
この先を描き進めることもできなかったのが、
若さと独学の哀しさだった。


そして
一人が退職し、
自然のなりゆきで
いつしか3人の自主教室は消滅した。


やがて
私も他の仕事に就き
あまり向いているとは思えない営業係として
接客の仕事に追われるようになった。


時間に追われる日々
絵を描く余裕も考える暇もなく
油絵を描くことも無くなってしまった。


気がつくと
20代後半になっていた。




『鎖に繋がれた喫煙者』

この絵は何を描いたか?


       あまり一般的には見かけない代物。


          『鎖に繋がれた喫煙者』



金属製の鎖に繋がれた円筒形の
灰皿?ではなくタバコ入れ。


用途は携帯用のタバコ専用ゴミ入れ(^^


タバコを吸わなくなって5年ほど 
全くタバコのことが頭から無くなってしまった。


かつては
来客があると座布団やお茶などの用意と共に
灰皿を磨いて出すのが習慣であった。


ところが
先日のお客様は一旦席をはずして外へ行った。
見るとタバコを吸って携帯灰皿を手にしている。


・・・そうだった。
私には灰皿を出す習慣が無くなった。

5年前まで私も1日50本ほど吸っていたから 
喫煙者の気持ちはよく理解できる。


蛍族などと揶揄される名前までもらって 
喫煙者は肩身の狭い思いをしている。


ましてこのデッサンは
『鎖に繋がれた喫煙者』という

なんとも不自由な状態
拘束されたタイトルになってしまった。


かつての私にも言いたい。
応援のエールを送りたい!


喫煙者たちよ。
翼を持って飛び立つのだ!

煙となって
自由の空へ飛び立つが良い!


・・・
ごめん、応援にならなかった(^^;

画像倉庫

このブログは 
若い頃から描いていた絵をアップして 
私の画像倉庫にしようと思って始めました。 


漫画からイラスト、植物図鑑、動物、風景、人物、 
水彩画、アクリル画、油彩、銅版画、水墨画、CG・・・ 


18歳ころから現在まで、そして、 
これから先きっと死ぬまでに描いた絵が並ぶ予定?です(^^ 


すべてをアップできないと思うけれど 
ランダムに並べていきます。 


絵描きではないけれど 
絵を描き続けた一人の男の『色々お絵描き帳』 


見たい人だけに見てもらえる。 
面白いと思った人だけに見てもらえる。 


そんな画像倉庫として 
『色々お絵描き帳』を 
続けていきたいと思います。 


・・・・という事で 
続けてきましたが 
本日ネタ切れです(--; 


・・・・


。。。。


と言ってしまう日まで、アップします。 


暗い青春時代の話ばかりが続いて 
さすがに辛い・・・(笑 


いや、楽しい話もあったのです・・・稀にですが、 



20歳の頃に出合ったヒマワリのような女性 
身長173cmのハーフで日本文化を学びに来ていました。 

4年後には一人暮らしの私のアパートに来たけれど、 
結局アメリカへ帰りました。 


あのときに彼女を描いた絵さえ渡すことができなかった。 
私に引き止める力が無かったのです。 

・・・やっぱり。 

書かないほうが良かった(^^;