けだるい午後
虚ろな目で彼女は言った。
「こうして物憂い午後の時間
一人で静かに漂って居たいだけなんです」
虚ろな目で彼女は言った。
『けだるい午後』というタイトルだけど
本当の絵の意味は違うだろう、と貴方が言った。
いえ、単純に
けだるい午後のひと時です・・・と私が言った。
(ひとりごと)
・・・いえ、
すいません。嘘を書きました・・・。
けだるい午後
虚ろな目で彼女は言った。
「こうして物憂い午後の時間
一人で静かに漂って居たいだけなんです」
虚ろな目で彼女は言った。
『けだるい午後』というタイトルだけど
本当の絵の意味は違うだろう、と貴方が言った。
いえ、単純に
けだるい午後のひと時です・・・と私が言った。
(ひとりごと)
・・・いえ、
すいません。嘘を書きました・・・。
そうして他愛のない話をする貴方
いつでも楽しく話し掛けてくれるのに
ときどき見せるその笑顔が、怖い。
いや、
真顔のときが、もっと怖い
「何か怖がることでも隠してるの?」
と言われるのが凄く怖い(--;
私が初めて描いた女性ヌード
職場の先輩が絵の勉強に行こうと誘ってくれた。
会場に入ると目の前には一糸まとわぬ女性が居た。
え?・・・これは、
目の前に裸の女の人が居る!
心なしか描く手が震えた
たぶん、心も震えたような気がする。
僕は絵の勉強に来ているのだから!
と、紙の上に描くことを集中した。
雑念を必死で振り払う10分間。
・・・
僕は絵の勉強に来ているのだから!
という、18歳のとき初めて描いた女性ヌード
たぶん人生の中で
これほど緊張して絵を描いたことはなかったと思う(笑
ちょっと知らないんだけど、
あの人って歌手だったの?
うん。
歌、上手かったの?
うん、凄かった。
でもワイドショーのコメンテーターだよね。
うん、それもやっている。
他にも?
うん。
何?
大相撲の解説もしているみたい。
そうなの?
・・・って
あのころの、あんたは凄かった
なんて言いたくないょ。
閣下のオジさん、
もう一度歌ってくれよ。
あの脳天突き抜ける歌声を
もう一度、聞かせてくれよ。
丘の上、五月の風が吹きわたり
紅い花が揺れていた。
風の中
咲き誇っていた芍薬の花が、色褪せてきたよ。
散るときが来ただけだから。
また会おうね。
ひとりごと
若い女性だけでなく花も描きます(^^)