色々お絵描き帳

create-cg 色々屋清兵衛のお絵描き色々、紙の上の手描きからパソコンで加工、CGの作画、その工程とラフスケッチなど、高齢者のつぶやきです。

植物誌 クサギ

植物の名前で
「ちょっと酷いんじゃないの」
というのが、多数ある。


この植物の名前は クサギ



名づけられた理由は
葉が臭いから・・・臭い木


安易な名付け方だな~。


7月頃には花が咲き 青い実がなる。


そのとき葉を揉んで
臭いを確かめてみると良いかも?(^^;


ママコノシリヌグイ という草がある
継子の尻拭い と漢字で書く。


意味は茎に棘がある草で
継子(ままこ:結婚した相手の連れ子)のお尻を拭く


イジメの典型のような名前をもらった草
いつか絵に描こう(^^;


草木にも命があり意識があるなら
そんな鬼の仕打ちの名前は要らないだろうね。


オオイヌノフグリ という草がある
大犬のふぐり と書く。


大きな犬の 「ふぐり」 〈陰嚢〉 睾丸(こうがん) 
のような花、という意味。


そんな名前は絶対要らないだろう!


その名前だけで
絵を描きたくないと思うほどだ。


・・・


いつか、


きっと 描いてあげる(^^



ヤマボウシの花が咲く

僻地暮らしには
野山を楽しむ他は無い。


好んで田舎暮らしをしているのではなく
生まれたところが過疎のド田舎だった。


都市に10年ほど暮らしたが
よんどころなしの事情で帰省した。


道すがら白い花が目についた。
ヤマボウシの花だと知った。



室生犀星の詩を思い出していた。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの
 そして悲しくうたふもの」


ふるさとは 離れてみて思うもので
情緒的に悲しむものだった。

それを 解かりながら帰省した。


「よしや 
 うらぶれて異土の乞食となるとても
 帰るところにあるまじや」


この意味を実感するのに
多くの時間は必要なかった。


その感覚では
時たま帰って来るのが良かったのだろうか。


帰っては、また傷ついて
また都会へ行くのが犀星風かな。


今、田舎暮らしがブームになりつつある。
Uターン、Jターン、Iターン、
私の場合は Wターンだった。


色々な田舎暮らしがあってよいし
また都会へ行くのも良い。


老いて今 奄美か沖縄へ行きたいと思うのだが。


そういうのは
何と呼べば良いのだろうか。


老いてから
知らぬ土地で
一人暮らしは厳しいかな・・



植物誌 キイチゴ

現実にある実物のありのままの姿を、
ありのままに描こうとする絵がある。


見えるものを見えるままに描こうと努める。
写実的とも説明的とも言うが、
写真のような絵という場合もある。


描く人が写実的に描きたいのだから
それに徹するのが良い。

作者の好みで描くのが良い。


そうした写実的な植物の描き方に
ボタニカルアートという分野がある。


その分野にも色々な描き方があるようだ。
私の場合、植物観察図という感じで描いたことがある。



これを描くために
植物の、葉のある状態を分解して観る
花の付き方、実の様子を観察してメモを採る。



とてもマニアックな作業で時間がかかる。
ので、4枚ほどしか完成できなかった(笑)


これを見た友人は
植物画ではなくて『植物解剖図鑑』と褒めてくれた。


そうか、
私は女性のヌードを描くとき
『女性解剖図鑑』として描くほうが良いのか
と思った。


・・・


猟奇的犯罪者として
間違いなく逮捕されそうな気がする(--;

夫婦の距離

たそがれ時 


テーブルの上に 
カップが二つ 


西日が当たって 
長い影が伸びていた。 



俺たち 
もう何年になるんだろう 


二人の距離は 
あの頃と変ったのか 


飲み物の好みも違うし 
歌う唄のジャンルも違う 


長い時間のなかで 
笑ったり争そったり 


子育てに働き 
介護に費やした日々 


戦場のような 
時間を越えてきた二人 


相棒だったのか 
戦友だったのか 


・・・


二人の距離は 
 あの頃と変ったのか 


ちょっとカップを 
近づけてみる 


・・・


違うな 


・・・


この距離が 
良いのかもしれない。 



ちょっと顔を近づけてみる
などすると 危ない(--;



梅の実のなる頃

雨が降らず 里山の草木も
息 絶え絶えだった。


毎日
家庭菜園に水遣りするのにも
疲れてきた。


雨が降らないのも
降りすぎるのも困りもの。


自然のご機嫌は 計り知れぬ。


そして
雨が上がると 緑が美しい。


光が射すと ことのほか若葉色が
気持ちよい。



そんな絵を描きたいと思ったが・・・
もう一度でも二度でも挑戦するべき私だ。


梅の実が
そろそろ梅干になりたいと。


言うわけもないが


枝切りバサミを持って作業する前に 
目に焼き付けておく。



老人になると
こうした命の感じられるものが
愛おしくなるというのが
実感として分かってきた・・・
今までが、鈍感だった(^^;